名作に隠れたエピソード
神保町にある岩波ホール。
都会のど真ん中にそびえる、老舗の映画館です。
たくさんのファンを抱える岩波ホールですが、BS11では、
その総支配人でいらっしゃる高野悦子さんが、上映作品の中から厳選してお送りしている「高野悦子名画劇場」という番組を放送しています。
今回は放送に先立って、TVぴあ7月号に掲載するために
6月28日オンエア「ピロスマニ」と、7月19日オンエアの「惑星ソラリス」の見所を高野先生に伺ってきました!!
お忙しいところ、電話でインタビューを快諾してくださった高野さん。
一つ、一つ丁寧に思い出や見所を語ってくださいました。少し紹介させていただきますね。
シカゴ国際映画祭でゴールデン・ヒューゴ賞を受賞し、名が知られた「ピロスマニ」。
しかし、映画そのものは華やかではなく、一見地味なので、公開するまで高野さんやスタッフの皆さん、様々な決心が必要だったそうです。
「惑星ソラリス」は、
日本で公開される前、あの世界的に有名なタルコフスキーの作品でありながらもあまり注目されていませんでした。
なので、公開初日の大盛況ぶりに高野さん自身も「嬉しい誤算というのかしら」と、
その時の状況を思い出し、実に嬉しそうにお話してくださいました。
今でも、岩波ホール上映作品、200作品以上の中から人気投票を行うと必ず上位に入るという「ピロスマニ」、
SF映画のさきがけとなった名作、「惑星ソラリス」も、長年、配給会社の倉庫に眠っていたんですって。
一歩間違えれば、見ることができなかったかもしれないわけです。
本当に、高野さんに見つけてもらって映画たちも良かったですよね。本当に、人間と同じように映画も「出会い」から始まるんだなぁとしみじみ感じました。
インタビューの記事はTVぴあ7月号(6月18日発売)に掲載されます。
裏エピソードを事前学習をしてから見ると、また違った見方ができるかもしれません。
私は、すみません、2作品ともまだ見た事がないのですが、
「そんな苦労があったんだ・・・」と知っただけで、何だかとても好きになったような気持ちになってしまいました。
TVぴあインタビュー&放送、両方チェックしてみてくださいね!