5月14日~18日

5月14日(月)
「注目!米朝会談の行方」

ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト / 元共同通信社ワシントン支局長)、渡部 恒雄(笹川平和財団 上席研究員)   

史上初となる米朝首脳会談が、6月12日にシンガポールで開かれる見通しとなった。
会談まで残り約1カ月となる中、米国のポンペオ国務長官が訪朝し、北朝鮮に拘束されていた米国人3人の開放を果たした。だが、ポンペオ氏は北朝鮮に対し、核技術者の海外移住など高いハードルを要求したと報じられている。
非核化をめぐり思惑が交錯する北朝鮮と米国。米朝会談で、トランプ氏はどんなディールを仕掛けるのか? そして、金正恩氏はどう応じるのか? 米朝会談を控えて繰り広げられる熾烈な駆け引きを探る。


5月15日(火)
「雲行き?アベノミクス 経済データ驚きの数字」

ゲスト:明石 順平(弁護士)

モリカケ問題で集中砲火を浴びるも、安倍首相が胸を張るのが「アベノミクスの成果」だ。株価上昇や雇用改善など、経済の好循環でデフレ脱却の道を進んでいるのだという。だが、家計調査などでは個人消費は伸び悩み、生活が楽になった実感は広がっていない。
「アベノミクスは本当に成功しているのか?」。素朴な疑問から経済データを検証したのが、評判となった新書『アベノミクスによろしく』の著者で弁護士の明石順平氏。その中身を分析すると、驚くべき結果が見えてきた!


5月16日(水)
「朝鮮半島統一、そのコストとは?」

ゲスト:武藤 正敏(元駐韓国大使 / 外交経済評論家)、奥田 聡(亜細亜大学アジア研究所 教授)、渡辺 英茂(三井住友アセットマネジメント 調査部長)

4月27日に行われた南北朝鮮の首脳会談。完全な非核化と終戦が「板門店宣言」として合意された。それまであった南北の時差を統一したり、開催中だった世界卓球で突然統一チームが結成されたり、悲願である「南北統一」へ歩み出したかに見えるが、事はそう簡単ではない。
その大きな理由の一つが、深刻な南北の経済格差。南北統一にかかるコストは、一説には1兆ドル(約110兆円)とも5兆ドル(約550兆円)とも言われ、その多くを負担することになる韓国国民の中には、特に若い世代を中心に統一に否定的な考えも多い。さらに、そのコストの一部は日本に求められる可能性もある。南北融和の一方で、現実的に起きる経済の問題を考える。


5月17日(木)
「どうなる? 働き方改革法案」

ゲスト:柴山 昌彦(自由民主党 衆議院議員)、長妻 昭(立憲民主党 衆議院議員)

森友学園問題、加計学園問題、防衛庁日報問題、そして財務次官セクハラ騒動...と、荒れに荒れる今国会。野党6党は4月20日から審議を拒否しゴールデンウィーク明けの5月8日から復帰したものの、予算委は参考人招致と安倍総理が出席しての集中審議に多くの時間が割かれる見込み。会期末まで1か月、与党が今国会での成立を目指す、働き方改革、TPP関連法案、IR実施法案などの議論は十分になされているのか?特に、残業時間の罰則付き上限規制や、同一労働同一賃金の導入などを柱とする働き方改革法案に関しては、高度プロフェッショナル制度の創設に野党は強く反発している。今後の日程も含め、与野党の攻防の行方を徹底検証する。


5月18日(金)
「4期目プーチン大統領が目指す偉大なロシア」

ゲスト:下斗米 伸夫(法政大学教授)、駒木 明義(朝日新聞論説委員)

『朝日新聞GLOBE』とのコラボ企画で送る今回は、プーチン大統領とロシアの真実に迫る。
1991年のソ連崩壊から9年後の2000年に第2代ロシア連邦大統領に就任し、このほど通算4期目の大統領に就任したプーチン氏。2014年のクリミア併合以降、G8から除外され西側から経済制裁を受けるなど、政治的にも経済的にも苦境に追い込まれた。
しかし先ごろ行われた大統領選挙には圧勝し、4期目の任期は2024年まで。この先6年間で一体どのような政治を行うのか?また現在のロシアが抱える課題とは何か?
ロシアの専門家で法政大学教授の下斗米伸夫氏と、朝日新聞のモスクワ支局長を務めた駒木明義論説委員に聞く。