4月30日~5月4日

4月30日(月)
「南北会談 和平演出の裏」

ゲスト:辺 真一(コリア・レポート編集長)、平井 久志(共同通信社 客員論説委員 / 元ソウル支局長)

注目の朝鮮半島。11年ぶりとなる南北首脳会談が27日に実現し、文大統領と金党委員長が署名した板門店宣言では「完全な非核化」が目標に掲げられた。しかし、非核化までの期限や方法は具体的に示されず、懐疑的な意見も根強い。果たして、非核化は実現するのか?休戦状態にある朝鮮戦争は終結に向かうのか?融和ムードをテコに、今後、北朝鮮が米国に求めるものとは?注目の南北共同宣言を読み解き、今後の米朝首脳会談や半島情勢のゆくえを占う。


5月1日(火)
「大腸がん手術の最前線 名医が語る治療の心得」

ゲスト:黒柳 洋弥(虎の門病院 消化器外科部長)

この20年で死亡数が1.5倍に増加した大腸がん。早期発見が大切だが、大きな腫瘍の場合、注目されるのが「腹腔鏡手術」だ。この手術は、お腹に数カ所の小さな穴を開け、細長いカメラ(内視鏡)や器具を挿入。最近はハイビジョン・3D化による高精細な画像をモニターに映して手術を行う。高齢者でも身体の負担が少ないのが特徴だ。大腸がんで適切な治療法をどう選択するか。腹腔鏡手術の第一人者に予防と対策、大腸がん手術の最前線を聞く。


5月2日(水)
「フェイクニュースを見破れ!今、求められるメディアリテラシー」

ゲスト:青木 理(ジャーナリスト)、神保 哲生(ビデオジャーナリスト)

新聞やテレビ、雑誌などマスメディアだけが情報を独占していた時代は終わり、インターネットの普及によって個人が様々な情報にアクセスし、さらに個人が情報発信できる時代になった。若い世代においては、新聞やテレビよりもネットが情報源というのも当たり前に。しかし、その中で問題となっているのが、ネット上にあふれるフェイクニュースだ。そのフェイクニュースが、アメリカでは大統領選、英国ではEU離脱の国民投票で影響を与えたと言われる。日本にとっても、もちろん他人事ではない。そこで問われるのが、個人のメディアリテラシーであり、メディア側の真摯な取材姿勢だ。メディアの多様化で、経営基盤が揺らぐオールドメディア。激しい競争の中で、無責任なニュースがあふれるネットメディア。今、求められるメディアリテラシーを考える。


5月3日(木)
「日本国憲法って何だ? 国民の意識」

ゲスト:平沢 勝栄(自民党 衆議院議員)

問題山積で安倍一強体制が揺らぐ中、それでも強引に推し進めようとしている「9条改憲」。なぜ、安倍総理は、それほどまでに改憲にこだわるのか。自衛隊の明記と自衛権の明記、集団的自衛権の行使、その是非は?そもそも、現行憲法によって、私たちの暮らしはどのように守られているのか。そして、一般市民の自国憲法に対する意識は?「憲法とは何か」と問われ、答えられる人はどれだけいるだろうか。ゴールデンウィークの街行く人々へのインタビューを交えながら、憲法記念日に改めて「日本国憲法とは何か」を議論する。


5月4日(金)
「好調な世界経済の不安要素とは何か?」

ゲスト:真壁 昭夫(法政大学大学院教授)

先ごろIMF(国際通貨基金)の新しい経済見通しが発表された。世界全体は前回の見通しと変わらないが、アメリカや欧州は上方修正された。依然として世界経済は好調を維持していると見ている。しかし足元では不安要素も出てきている。その不安要素とは何か?またこのIMFの経済見通しで先進国のなかで唯一、上方修正されず現状維持だったのが日本だった。日本の経済成長率はここまで8期連続でプラス成長と好調を維持していた。しかしここへ来て9期ぶりのマイナス成長になるのではないかという専門家も出てきている。世界経済、そして日本経済に何が起こっているのか?法政大学大学院の真壁昭夫教授に聞く。
また寺島氏がゴールデンウイーク中の欧州取材で見た最新情報を報告する。