1月22日~26日

1月22日(月)
「暴露本の虚実 トランプ氏激怒のワケ」

ゲスト:海野 素央(明治大学政治経済学部教授)

今月5日、トランプ大統領の暴露本『FIRE AND FURY(炎と怒り)』が米国で発売され、1週間で100万部を超えるベストセラーになった。「トランプ氏は大統領選に負けるつもりだった」「トランプ大統領はロシア疑惑に絡んでいた」「娘のイバンカ氏は大統領選に出馬するつもりだ」など驚愕の内容が並ぶ。これに対しトランプ大統領も出版差し止めを要求したりツイッターで「噓まみれだ」と応酬している。果たして事の真偽は?政権への影響は?11月の米国中間選挙の行方は?暴露本から今後のトランプ政権を読み解く。


1月23日(火)
「北朝鮮 五輪の陰で核開発か?トランプ暴発の危機は」

ゲスト:辺 真一(コリア・レポート編集長)、太田 昌克(共同通信社編集委員)   

韓国・平昌五輪を目前に南北協議が再開。五輪合同チーム結成などで合意したが、北朝鮮のほほ笑み攻勢で韓国に秋風を送り、米韓を分断させる狙いが!?
一方、トランプ政権は北朝鮮との対話に柔軟姿勢を示すと同時に、軍事的な圧力をかけ続ける。核弾頭を搭載できるICBMの完成が近づくといわれるなか、米朝の対立は深まるのか。対話を経て収束に向かうのか。トランプ大統領就任から1年、北朝鮮への奔放発言の真意は?金正恩委員長は何を仕掛けてくるのか?


1月24日(水)
「トランプ大統領 アメリカ国民の評価は?」

ゲスト:古森 義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)、堀田 佳男(ジャーナリスト)

政権発足から一年。「アメリカ第一主義」という新たな世界秩序を確立しつつあるトランプ政権だが、未だに内部はゴタゴタ。
それを象徴する政権の暴露本『炎と怒り』が今月5日に発売され、トランプ氏は「フェイクだ!」と猛反発も、政権にとっては大ダメージ。
さらに、米国内で深刻化しているのが「セクハラ問題」。多くの女性がSNSを通じて「#me too」を呼びかけ、その影響により、去年の補選では共和党上院議員候補ロイ・ムーア氏が惨敗。トランプ氏のセクハラ問題も表面化し、大統領としての資質が問われている。
これら一連の報道を、アメリカ国民はどう捉えているのか? そして、政権の信任が問われる11月6日に予定の中間選挙に、どのような影響を与えるのか?
米国内情勢に詳しい、産経新聞ワシントン駐在特派員の古森義久氏とジャーナリストの堀田佳男氏をゲストに、トランプ政権の真価を問う。


1月25日(木)
「トランプ大統領 1年目の考課査定」

ゲスト:安井 明彦(みずほ総研 欧米調査部長)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部 教授)

波乱万丈なものとなったトランプ政権1年目。史上最低の支持率、議会共和党の党内対立、指名人事の遅れ、遠ざかる公約実現、世界のあちらこちらでくすぶる紛争と対立...こうした中で強引に推し進めた規制緩和、通商条約の見直し、そして30年ぶりとなる税制改革...。
この色々な意味で型破りな第45代アメリカ大統領をどのように評価すべきなのか。アメリカ政治の専門家が役員・管理職考課表を活用しながら、トランプ大統領のリーダーとしての資質を徹底分析。アジア情勢への対応も含め、アメリカファーストの姿勢をより鮮明にする政権の行方を予測する。 


1月26日(金)
「博物学の異才・南方熊楠」

ゲスト:林 良博(国立科学博物館館長)、細矢 剛(国立科学博物館植物研究部菌類・藻類研究グループ長)

博物学や植物学などで才能を発揮した南方熊楠(みなかた・くまぐす)の特別展が国立科学博物館で開催されている。
1867年、江戸最後の年に和歌山に生まれ、19歳から約14年間アメリカやイギリスにわたり、植物の研究を続けた熊楠。その論文は、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」などに何度も掲載された。
帰国後は自然保護運動にも参加。また、当時日本に滞在していた孫文らとも交流があったとされる。
生物学に熱心だった昭和天皇の前で標本を見せながら講話をし、キャラメル箱に入れた標本を献上したという逸話も残っている。
現在も絶大な知名度を誇る南方熊楠の魅力とは何か? 国立科学博物館の林館長と細矢植物研究部グループ長に聞く。