11月13日~17日

11月13日(月)
「おあずけトランプ節 28兆手土産の効果」

ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト 元共同通信社ワシントン支局長)、柯 隆(富士通総研主席研究員)

日本をはじめ5カ国を巡るトランプ大統領のアジア歴訪。注目を集めたのは、一強体制を築き"一帯一路"を突き進む習近平国家主席との首脳会談だ。米中両国は約28兆円の経済協力を約束するなどで友好路線をアピールしたが、北朝鮮問題や南シナ海問題などの火種は残ったまま。果たして、アジア戦略をめぐるトランプ・習近平両者の本音はどこにあるのか。アメリカ情勢、中国情勢それぞれに精通するゲストに外交の深層や各国の思惑を聞く。


11月14日(火)
「外遊後トランプ襲う試練とは ロシア疑惑と北朝鮮核」

ゲスト:中林 美恵子(早稲田大学教授)、太田 昌克(共同通信編集委員・元ワシントン特派員)     

大統領選の勝利から1年、トランプ政権の足元が揺らいでいる。支持率は「30%台」と低空飛行。初めてのアジア歴訪では、北朝鮮に強硬姿勢を示し、貿易問題では譲歩を引き出すことで、国内支持者にアピールする。トランプ政権は、アジア歴訪を経て、対北朝鮮や核問題で国際社会をまとめることが出来るのか。ロシア疑惑を抱え国内の不満が高まるなか、社会の分断はどこまで進むのか。トランプ氏を取り巻く内憂と今後の日米関係を専門家が分析する。


11月15日(水)
「特別国会 ~野党の存在感は?~」

ゲスト:長妻 昭(立憲民主党 代表代行)、岩井 奉信(日本大学教授)

首相指名が終わると開店休業状態の国会。トランプ大統領の来日もあり、メディアの報道は安倍首相の動向ばかりで、すっかり野党は蚊帳の外だ。とはいえ、安倍首相の外遊が終われば、20日から国会の集中審議が始まる。そこで与党を追及するために鍵となるのは「野党共闘」だが、第一党の立憲民主党は連立を拒絶。さらに、内部分裂でごたごた続きの希望の党。そして、有力者不在の民進党。多弱化した野党は、今国会でどう存在感を示していくのか?今後の政局をになう立憲民主党の長妻氏を招き、野党共闘の道筋、そして、掲げた"まっとうな政治"を伺う!


11月16日(木)
「本当に好景気?アベノミクスの正体」

ゲスト:櫨 浩一(ニッセイ基礎研究所専務理事)、金子 勝(慶応大学 教授) 

「いざなぎ景気」を超えたという。株価は連騰。大企業の業況判断DIは10年ぶりの高水準。有効求人倍率も1.5倍を超え、数多くの指標は日本経済が堅調であることを示している。ところが、消費者物価指数は低空飛行を続けたままで、給料は上がらず、景気が良くなっている実感は全くない。この感覚的とも言えるギャップは、何に由来するものなのか。消費者が好景気の恩恵を受けられるようになるのは、一体、いつのことなのか?そして、その方策は?膨れ上がる財政赤字のツケがどこに回ってくるのかも大問題だ。2極化を加速させ、庶民には優しくないアベノミクスの正体に迫る。


11月17日(金)
「SNS社会の光と影」

ゲスト:辻野 晃一郎(アレックス社長兼CEO)

インターネットなしでは何もできない時代となりつつあるが、その中心にいるのがグーグルだ。検索だけでなく、最近ではAI(人工知能)やEV(電気自動車)研究にまで業務を広げ、さらなる拡大を続けている。そもそもグーグルはなぜここまで大きくなれたのか?またグーグルは何を目指していたのか?グーグル日本法人社長を務めた辻野晃一郎氏に聞く。
また全米に一大センセーションを巻き起こしたベストセラー小説「ザ・サークル」が映画化され、先週、日本公開が始まった。そこに描き出されたSNS社会の光と影についても聞く。