第30回  第二十六番札所・一乗寺(兵庫)

西国三十三所、第二十六番札所・一乗寺。インドから渡来した法道仙人が開山し、孝徳天皇の勅願を受けた一乗寺。懸造り(かけづくり)の舞台を持つ本堂は重要文化財に指定され、外陣の天井に残された江戸時代の巡礼者たちが打ち付けた無数の納め札が印象的です。本尊は秘仏ですが、御前立ちの聖観世音菩薩は宝物館で拝観することもできます。また境内には古くからの堂宇が残されており、中でも平安末期に建てられたとされる三重塔は全国でも屈指の古塔で、国宝にも指定されています。