8月21日~25日

8月21日(月)
「改造内閣に吹く隙間風 解散は?改憲は?」

ゲスト:鈴木 哲夫(ジャーナリスト)、角谷 浩一(政治ジャーナリスト)

安倍首相が『仕事人内閣』と銘打った人事から約3週間。内閣支持率は各紙数ポイントUPし、上々の船出かに見えたが、就任2日目にして江崎沖縄・北方担当相の失言が飛び出すなど、まだまだ順風満帆とはいえない状況だ。
どこのポストが弱く、どこのポストが適職か?また、気になる解散総選挙はいつなのか?憲法改正の行方は?永田町を長年取材し続けてきた政治ジャーナリストの2人が、改造内閣の評価や、野党・新党の動きなど、秋の政局を大胆予測する。


8月22日(火)
「禅譲も安倍総理本音は改憲?キーマン岸田氏の胸中」

ゲスト:中北 浩爾(一橋大学大学院教授)、岩渕 美克(日本大学法学部教授)

約3カ月前、悲願の憲法改正の実現に向け意気揚々だった安倍首相。しかし、おごりや緩みで、権力基盤は急降下し、今月3日、命運をかけた内閣改造で、支持率は微増ながらも持ち直した。今後キーマンの一人とみられる岸田氏を政務調査会長に重用し、岸田派の議員を4人も入閣させるなど厚遇した。改造前の密約はあったのか。
また、政局も慌ただしい。小池都知事側近の若狭氏が主導する『日本ファーストの会』が設立され、台風の目と注目されている。
一方、党勢回復の道筋が見えず、離党予備軍を抱える民進党は代表選で息を吹き返せるのか。
政界再編含みの『永田町秋の陣』。自民党内の目論見や今後の政党政治の在り方について気鋭の政治学者が分析する。


8月23日(水)
「大丈夫?混乱人事で不安定なトランプ政権」

ゲスト:堀田 佳男(ジャーナリスト)、中林 美恵子(早稲田大学 教授)

北朝鮮の挑発に、超大国・アメリカの大統領とは思えない言葉で応じるトランプ大統領。東アジア情勢は緊張度が増しているが、アメリカの国内も不安定だ。
ホワイトハウスの要職である首席補佐官が、プリーバス氏からケリー氏に交代。報道官が辞任して、新しい広報部長が就任したかと思えば、わずか10日で辞任するなど、相変わらず人事で混乱している。元海兵隊大将であるケリー首席補佐官は、ホワイトハウスの引き締めを図っているが、トランプ大統領の独走を止められるのか?また、トランプ大統領誕生のきっかけともいえる"アメリカの分断"はさらに悪化しているようだ。白人至上主義者のデモで死者が出るなど、アメリカの負の側面はますます強まっている。超大国・アメリカが混乱すれば、世界も不安定になる。大丈夫?トランプ大統領。


8月24日(木)
「二大政党制と多党制 日本の選択は?」

ゲスト:岩井 奉信(日本大学 教授)、内山 融(東京大学大学院 教授)

半世紀以上に渡って実質的に一党独裁を許してきた日本の政治。そのような政治状況の中で自民党政権と対立軸を持った野党が台頭する『二大政党制』への期待の声が上がるが『受け皿の力不足』と言う言葉に代表される状況が続いている。日本の政治にとって二大政党制は日本に根付くのか?そもそも日本人は二大政党制を本当に期待しているのか?それとも様々な政党が乱立し、その時々の政治情勢や党利で合従連衡を繰り返した方が日本人の気質には合っているのか?
明らかに曲がり角に来ている日本の政治状況の中で、日本人は『二大政党制』を選ぶべきなのか、それとも選択の余地がある『多党制』を選ぶべきなのか?二人の政治学者が提言する。


8月25日(金)
「アメリカvs北朝鮮 抑止ゲームの行方」

ゲスト:辺 真一(コリアレポート編集長)、大島 隆(朝日新聞GLOBE副編集長)

北朝鮮の弾道ミサイル発射問題で対立が激化する米朝関係。緊張状態が続いている中で、今週から大規模な米韓合同演習が始まった。それに猛反発する北朝鮮。両国によるチキンレースはまだまだ続きそうだ。北朝鮮の金王朝崩壊の可能性はあるのか?また北朝鮮が核開発を止めない理由は?そして中国、韓国の本音は?
コリアレポートの辺真一編集長とアメリカのワシントンウォッチャーでもある朝日新聞GLOBEの大島隆副編集長に米朝それぞれの思惑と両国トップの本音について聞く。