第15回  第十三番札所 石山寺(滋賀)

西国三十三所・第十三番札所は、石山寺。瀬田川のほとりに建ち、観音信仰が盛んになった平安時代には"石山詣"でも流行し、今も多くの参拝者が訪れます。国宝に指定されている本堂は硅灰石(けいかいせき)と呼ばれる岩盤の上に建ち、境内のあちこちでその岩肌を見ることができます。また三十三年に一度開帳されるご本尊も硅灰石の上に座っていることでも知られます。本堂入り口近くの小部屋は「源氏の間」と呼ばれ、紫式部が源氏物語を着想したと言われています。