第10回  第九番札所 興福寺南円堂(奈良県)

saikoku33_10.jpg 西国三十三所・第九番札所は、奈良市の中心部、猿沢池や奈良公園にほど近い場所に位置する興福寺南円堂(なんえんどう)。度重なる戦乱や火災によって多くの伽藍(がらん)を失いますが、今なお多くの国宝や重要文化財が残されています。札所である南円堂も江戸時代に再建されたものですが、きわめて古い様式で建てられており、建築史の面でも重要とされています。札所本尊も秘仏ですが、年に一度、秋に南円堂が開扉され、その姿を拝むことができます。