第9回  第八番札所 長谷寺(奈良県)

西国三十三所・第八番札所は、巡礼草創とも縁の深い長谷寺(奈良県桜井市)。仁王門をくぐると399段の石段の上に屋根を付けた回廊が本堂まで続き、脇には古く唐から献上されたと言い伝えられているボタンの花が数多く植えられています。また、江戸時代前期、三代将軍徳川家光によって寄進された本堂は礼堂とともに舞台がせり出す構造が見事で、国宝に指定。ご本尊は高さ10メートルを超える木造彫刻で、春と秋の特別拝観では直接足に触れることができます。