第9回  首都高速七号線変死事件

ある暑い日、高速道路上に置き去られた車の中で、建設会社の部長・桂木(森下)の死体が発見された。警察は心臓発作による事故死と処理したが、妻の和可子(松尾)は、夫は元愛人の看護婦・ゆり江(原)に殺されたのだと思い込んだ。和可子は、ゆり江の勤務先の病院や、周辺の商店街でしつこく行動を調べまわった。「迷惑です」というゆり江に、和可子は家で話しましょうと誘った。
ゆり江が現在、薬品会社に勤める尾崎(山本)と交際していること、手切れ金をめぐり夫とトラブルがあったことも調べ上げたと言い、尾崎と共謀し、手切れ金を出し渋った夫を、心不全を起こす薬で殺したのだろうと迫った。が、証拠はない。ゆり江は犯行を否定し、和可子の家を去った。
数日後、和可子がゆり江はエイズだとふれ回った。耐えられなくなったゆり江は、和可子に桂木の死の真相を話すことにした...。

原 作 : 夏樹静子
脚 本 : 西岡琢也
監 督 : 江崎実生
出演者 : 松尾嘉代
原日出子
田沢令子
森下哲夫
山本伸吾
吉佐美聖子