ACT6  千夏、秘書になる!?

sho2nd_06.jpg ショムニの飲み会の「シメ」は、いつものように「創作ラーメン」の屋台だ。千夏(江角マキコ)は、毎度のことで、新作「ブイヤベース風ラーメン」を試食中。研究熱心なオヤジの後ろには、珍しい食材が積み上げられているのだった。
 そんなある日、千夏に突然「秘書課行き1週間」の辞令が下った。一同、驚く中、秘書課の美園(戸田菜穂)が、勢いこんで乱入してきた。千夏に向かって「あんた、また何かやったわね」。なんと、美園は「ショムニ行き1週間」の辞令を受けたのだ。

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 この珍事は、人事課の寺崎部長(高橋克実)と野々村(伊藤俊人)が仕組んだものだった。表向きは職場間の活性化を図る「セクション・リフレッシュ」プロジェクトだが、要は、千夏に秘書の仕事が勤まるわけがない、何か事件を起こさせて、やっかい払いしよう、ひいてはショムニ解体に持ち込もうという策略である。千夏と美園、二人して人事部に怒鳴り込んだが、けんほろろにあしらわれてしまった。
 千夏を迎える秘書課は、戦々恐々。千夏は、相変わらず「ゴーイング・マイウェイ」、秘書課でもタフさを発揮する。対して、美園は、「脚立は持てない、蛍光灯は替えられない」とぜい弱さ丸出し。もちろんあずさ(戸田恵子)をはじめとする、ショムニメンバーは、美園をたしなめつつ、こちらもあっけらかんと仕事をこなしている。
 トイレで人事部の寺崎・野々村コンビの策謀を耳にした神谷(沢村一樹)は、千夏にご注進に走る。それを聞いた千夏は「じゃ、OLのプロって所を見せてやろうじゃない」と、企みを真っ向から受けて立つことにした。
 そんな折、右京(石黒賢)のいる海外事業部では、大使館のレセプションを請け負うホテルオーナー佃に要請によって、フランス産トリュフを船便で運んでいる最中だった。その佃は、秘書として近づく千夏のお尻をつるりとなでるセクハラヒヒジジイであった。しかし「OLのプロ」を遂行する千夏は、「胸も如何?」と受け流し、佃の気にいられる。てきぱきと仕事をこなし、秘書課仲間からも一目置かれ始めた千夏。一方、トイレットペ-パー、蛍光灯すら満足に替えられない美薗。評価はいつもと変わってきていた。人事部コンビだけは策の成功を信じ、前祝いの懐石弁当を取り続けていた。
 ところが、美園にも光が射した。右京が「トリュフ船便との連絡係」を頼んできたのだ。ショムニの仕事を無視し、国際電話をかけまくる美園は、生き生きとしてきた。にもかかわらず、「トリュフ船」が海上で行方不明になってしまう...。