ACT3  出来る女の切り札は

sho2nd_03.jpg 満帆商事が、伊集院財団が推し進める「ワールド・ウーマン・プロジェクト」の幹事社となり、ニューヨークに代表社員を送ることが決まった。そのため、社員に公募しレポートをプレゼンさせる「代表選考会」を開く手はずとなった。
人事部では右京(石黒賢)を送ることに内定し、右京もどんどんリサーチを行い、選考会は右京信任の手続き会になる予定だった。
しかし、千夏(江角マキコ)を筆頭とするショムニ軍団は、同行社員に秘書課の美園(戸田菜穂)が選ばれそうだと聞き、「絶対阻止」で団結。行動に入った 。

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 その時、対抗馬無しとの下馬評に反し、いかにもキャアリアウーマン然とした秋江(細川直美)が選考会に名乗りをあげた。ショムニは、美園ニューヨーク行き阻止には格好の人材とばかりに、秋江に乗ることにした。
だが、秋江はわがままでごう慢。人を人とも思わず、ショムニもやや手におえない風。しかも、秋江阻止を図る人事部の策で、大量の仕事を押し付けられ、それがショムニに回ってくる始末。ウンザリするショムニたち。
 さらに、一日でリポートも完成させねばならない。秋江とショムニは、小さな赤ん坊のいる母親を対象に商品開発するリポートを作ることにし、母子を大量に会社に呼んだ。が、母子が帰った後に、一人赤ん坊が残ってしまった。その子の胸には「この子は満帆社員の子です。引き取って下さい」とある。父親探しが始まった。
 まず最初に立ち上がったのは井上課長(森本レオ)だった。2年前の6月に酒に酔って......。定かでない、と井上課長は飛び出してしまった。ショムニメンバーは、あらゆる手段で情報を集めてみた。リストアップされたのは、社長(久保晶)、寺崎人事部長(高橋克実)、野々村同課長(伊藤俊人)、三田村(相島一之)。佳奈(櫻井淳子)は、社長と三田村は愛人のはずだが、ふてくされるが、しかたがない。
 だが、血液鑑定などに持ち込んだ結果、その中の誰も父親になれないことが判明した。では、誰が?
警備員になった神谷(沢村一樹)が飛んで来て言う。「その子供はRHマイナスの血液型です」。満帆のRHマイナスは、なんと右京だった。
 これで、選考会は頂いた、と秋江が喜んだ。リポートも出来たし、押し付けられた仕事はショムニの協力でやり終えた。後はこのスキャンダルで止めを刺す、という寸法だ。千夏たちはどこか釈然としなかった。「あんたは結局、男と同じじゃない」と千夏たちは言うが......。