第3回  三越伊勢丹・大西社長の戦略 モノからコトへ

ゲスト:大西洋(三越伊勢丹ホールディングス社長)

インバウンドの増加やアベノミクスによる恩恵を受けて業績を拡大させていた百貨店が、ここへ来て振るわない。
主要百貨店5社の5月の月間売上高はマイナス4.6%と3カ月連続で前年を下回った。円高が進み外国人にとって割高になったほか、高級宝飾品の売り上げが減少したためだ。日本の景気も低迷し百貨店にとって明るい兆しは見えてこない。そんな消費が低迷する中、業界トップを走り続ける三越伊勢丹は「モノからコトへ」をコンセプトに新たな商品開発や販売戦略を進めている。「モノからコトへ」とはどんな戦略なのか?また最近力を入れている10人乗りバスを使った高級バスツアーの旅行事業など百貨店以外の事業に乗り出した理由などを大西洋社長に聞く。