第37回  日本の近代化は大阪からはじまった!?

Kochizu_37.jpg ①五代友厚「近代化への3つの改革」
②広岡浅子「残された写真」の真実
③「天下の台所」幕末の混乱からの復興

幕府と新政府軍との戦争が起こり、長かった江戸時代から明治時代の幕が開けたとき、「天下の台所」と呼ばれ、物流や商業の中心地だった大阪は、明治維新の混乱で大打撃を受けていました。江戸時代に築かれた経済基盤は崩壊。
しかし、ここからの再興が日本の近代化のきっかけとなりました。
大阪の父と慕われる五代友厚は、豊富な海外留学の経験をいかし新政府の外交官に抜擢されると、海外の通貨のシステムを日本に導入。
さらに実業界でも手腕を発揮。株式会社の仕組みを作ったり、大阪商工会議所の初代会頭を務めるなど大阪経済の発展に貢献します。
そして、実業家・広岡浅子は女性の地位向上により日本の近代化を目指します。
いかにして世界と対等に渡り合える日本の経済の歴史が築かれたのか。
歌舞伎俳優・尾上松也が、ドラマで描かれない五代と浅子の生涯に迫ります。

古地図案内人:髙橋直樹(歴史作家)