第38話  姉の愛、兄の願い

蘭生は襄鈴の親の行方を捜すため、少恭から燭龍の鱗を借りて襄鈴の記憶をたどるも失敗に終わる。そして密かに自分の記憶を再現してみると、そこに映し出されたのは幼い頃 寄り添い合う自分と陵越の姿だった。如沁と陵越が自分の出生の事実を隠していたことにショックを受けた蘭生は、襄鈴を連れて江都を飛び出し襄鈴の親を捜す旅に出かける。 その頃、晴雪のもとへ戻ってきた屠蘇は、延枚の持つ宝で晴雪を救ってやることができると告げられるが、数日後 向天笑より延枚が行方不明になっていることを知る。