第36話  二人の歩み

榣山へ行くため同城という港町にたどりついた屠蘇だったが、誰も榣山の場所を知らず途方に暮れる。一方 屠蘇を尾行していた晴雪は、幽都の長老たちと戦ったことで霊力が尽きて倒れてしまう。幸い黒曜が晴雪を助け、屠蘇も晴雪が倒れたことを知り介抱するが、刀鍛冶の姚店主いわく、晴雪の霊力を補うには高価な薬か妖力の強い妖魔の持つ内丹が必要だという。晴雪の体を治すため、屠蘇は宝と妖魔を探しに行くが、その道中で結界に閉じ込められた若い女に出会う。女は両親を刺客に殺されたあと喪が明けたため、許婚のもとに連れていってほしいと屠蘇に頼むのだった。