第75回  清澄白河・カフェの町の居酒屋めぐり

清澄白河・カフェの町の居酒屋めぐり 第75回

今回、居酒屋の達人がふらり旅をするのは、下町・清澄白河です。
古くは松尾芭蕉が奥の細道へと旅立った場所として知られ、最近はお洒落なカフェが立ち並ぶ流行発信基地でもあります。
散策のスタート地点は清澄庭園。枯山水を主体にした回遊式林泉庭園です。一部は江戸の豪商、紀伊國屋文左衛門の屋敷跡といわれ、昭和54年3月31日に東京都の名勝に指定されています。
芭蕉の名句「古池や......」の石碑を眺めた後は、昭和初期のコンクリート長屋をひやかします。
昼食は桜鍋。120年近い歴史を持つ老舗、「みの家」へ。池波正太郎がひいきにしていたお店としても有名です。
さて、お待ちかねの夜の居酒屋めぐりは、名店「山利喜」から。今回訪ねたのは新館です。東京屈指の人気メニュー、もつ煮をあてに、酒が進む太田さん。ほろ酔い気分で向かう2軒目は、路地裏の隠れ家的創作和食のお店「紺青」。 締めは、若い女性が一人で切り盛りしている店へ。和服に割烹着のいでたちで切り盛りする女将が作る手料理は絶品です。日本酒の盃がいつもより進んでしまう太田さんでありました。

<太田和彦さんが訪ねたお店>
みの家
東京都江東区森下2-19-9

山利喜 新館
東京都江東区森下1-14-6

紺青
東京都江東区白河1-3-21

酒と肴 botan
東京都江東区白河2-9-2