第17話  最愛の人

江都へ向かうことを決めた屠蘇と少恭たちだったが、出発する間際に1人の女性が方家を訪れる。なんとその女性は死んだはずの少恭の最愛の人、巽芳だった。蓬莱が天災に見舞われたものの、実は巽芳は生き延びており、ずっと少恭の行方を捜していたという。少恭は巽芳との再会を喜ぶが、寂桐は巽芳の正体を怪しむ。そんなある夜、如沁は巽芳が見知らぬ男と密会している現場を目撃する。如沁に相談された屠蘇と晴雪は、密会の現場を押さえるため待ち伏せするが、そこへ現れたのは晴雪が以前に魚を与えた猫の妖魔、黒曜だった。