第2話  孤独な歳月

紫胤の弟子として天墉城で暮らすことになった韓雲渓は、新しい名前として百里屠蘇を与えられ、兄弟子の陵越と共に日々修行に打ち込む。そして8年が過ぎたある日、屠蘇は姉弟子の芙蕖から陵越への贈り物を渡すよう頼まれる。だがその場面を目撃した2番弟子の陵端に因縁をつけられケンカとなり、掌門から罰を受けてしまう。そんな屠蘇の憤りに、焚寂剣は激しく呼応するのだった。そんな折、天墉城では新弟子試験が行われる。大勢の希望者の中には幽都を抜け出してきた風晴雪と、道中で晴雪と知り合った欧陽少恭の姿があったが...。