第24回  清水寺 歴史が語る再建の舞台裏

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①全焼、全壊...度重なる災禍の悲運
②1200年受け継がれる民衆の信仰心
③幕府と朝廷、復興に秘められた政治的思惑

1200年以上の伝統を持ち、京都を見守り続けてきた清水寺。その長い歴史の中では、火災に見舞われたり争いに巻き込まれるなど、何度も全焼や全壊を繰り返しています。平安末期に起きた南都北嶺の争いでは、境内地の境界争いが長く続き、度々起きた衝突により清水寺は3度も焼けます。また、雷や地震などから起きた火災も多く、その度に民衆の厚い信仰によって再建されてきました。しかし、1349年の火災により坊舎を失ったのち70年間放置されることになります。70年の間に渡って放置された理由とは、そして再建のきっかけとなる大きな出来事とは。
清水寺は、江戸幕府にとっても重要な役割を果たしていました。そこには政治的な思惑が秘められていました。幕府と朝廷の関係を左右する三代将軍・家光の思惑とは。
歌舞伎俳優の尾上松也と中村隼人が古地図を片手に謎をひも解きます。

古地図案内人:小嶋一郎(京都感動案内社)