第67回  "故郷"麻布十番のなじみの名店をめぐる

東京・麻布十番は、居酒屋探訪家・太田和彦さんにとって、第二の故郷。というのも、資生堂から独立して最初にデザイン事務所を構えた場所が、ここ麻布なのです。 まずは、鳥居坂下から東洋英和女学院、そしてお多福坂。そこからさらには暗闇坂、がま池、元麻布2~3丁目へ。町をそぞろ歩きながら、浅草寺に次ぐ古刹としてしられる麻布山善福寺や都内最大の逆さイチョウなど、観光スポットを回ります。やがて仙台坂を過ぎると、ランチタイム。韓国料理の参鶏湯が名物のお店「グレイス」で昼食です。

さて、陽が傾いて、お待ちかねの居酒屋めぐり。今回訪ねるのは、太田さん思い出の店「はじめ」です。当時暮らしていた家から近いということもあって、足繁く通ったこのお店。昭和39年の開業で、当時は天現寺で営業していたのですが、その後地上げによって麻布十番に移転し、30年が経つ名店です。新鮮な魚と家庭的な肴が人気で、いつ誰が訪ねてもほっとできるお店。30年来のお付き合いとなる料理長の西山さんと再会を喜び、銘酒とうまい肴に舌鼓を打ちます。

続いて二軒目は七面坂の途中に店を構えるその名も「地酒と肴 七面六臂」。店主星野さんの腕とセンスが光る料理はいずれも絶品ぞろいです。厳選の日本酒におすすめ料理を堪能し、懐かしき日々に思いを馳せる太田さんでありました。