第42回  国宝・山水図と新緑の庭 南禅寺塔頭 金地院

国宝・山水図と新緑の庭 南禅寺塔頭 金地院 第42回

今回は、京都市左京区にある大本山・南禅寺の塔頭、金地院を訪ねる。金地院は徳川家康の参謀の1人として幕府の礎を築き、「黒衣の宰相」と呼ばれた僧・以心崇伝(金地院崇伝)が、1605年にこの地へ移築した寺院。ここには書斎図の国宝「渓陰小築図」をはじめ、二つの国宝の山水図「秋景山水図」と「冬景山水図」が大切に守り伝えられている。また、境内には茶人・小堀遠州が作った豪快で華やかな庭園「鶴亀の庭」や、「京都三名席」の一つに数えられる趣き深い茶室など、貴重な文化財も数多く残されている。番組では新緑が美しい庭園や茶室、狩野派らによる襖絵の数々を楽しみながら、崇伝の真の人物像についても探っていく。

解説:直木賞作家 安部龍太郎さん 他