第21回  長谷川等伯 渾身の力作 智積院の国宝障壁画

長谷川等伯 渾身の力作 智積院の国宝障壁画 第21回

京都市東山区にある智積院の国宝を訪ねる。智積院は、慶長6年(1601)に、紀州根来寺の智積院住職・玄有僧正が東山の地で再興したことに始まる。真言宗智山派の総本山として現在全国に末寺3千余カ寺を擁し、壇信徒数は約30万人にのぼる。東大路通りと七条通りのT字路に面して総門が建ち、その先に講堂、大書院、宸殿などが建つ。また、大書院に面した庭園は千利休好みと言われ国の名勝に指定、訪れた参拝者たちにとって心安らぐ場所となっている。中でも、境内に残る国宝・障壁画は桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯の一門が描いた渾身の力作。CMや祇園祭山鉾の胴掛でも知られ、見る者を圧倒する。番組では、『等伯』で直木賞を受賞した作家・安部龍太郎さんのインタビューを交えながら障壁画の魅力に迫る。

解説:安部龍太郎(直木賞作家) ほか