第18回  妙心寺の国宝と剣豪・宮本武蔵

妙心寺の国宝と剣豪・宮本武蔵 第18回

京都・花園にある臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺を訪ねる。
広大な敷地を誇る日本最大の禅寺で、境内には40余りの塔頭があり、末寺は日本をはじめ世界各国にわたり約3500に及ぶ。妙心寺の名付け親、大燈国師が、室町時代に開山。飛鳥時代に作られたと伝わる梵鐘は、音色が雅楽の黄鐘調と合うことから、古くから「黄鐘調の鐘」として有名で、「徒然草」にも言及されている国宝である。また、妙心寺と縁がある人物としてあげられるのが、剣豪・宮本武蔵。中でも、山内屈指の古刹・退蔵院は、武蔵が禅の修行のために寝泊まりした場所として知られる。
退蔵院にある国宝・瓢鮎図を前に自問自答したという武蔵がたどりついた答えとは?

解説:木村幸比古(霊山歴史館 副館長)他