第11回  通天橋・大伽藍に春の訪れ、東福寺

通天橋・大伽藍に春の訪れ、東福寺 第11回

京都でも有数の紅葉の名所として知られる東福寺は鎌倉時代、摂政関白九条道家によって創建され、京都五山の一つに数えられる由緒ある寺院。東山に抱かれた広い境内にそびえ立つ国宝・三門は、禅宗の三門としては、現存最古、最大の三門と言われている。今回は両脇に備えられた階段を上ったり、三門北に位置する仏殿の天井に描かれた体長54メートル、胴回り6.2メートルにも及ぶ大迫力の龍の画にカメラが迫る。さらに渓谷美が有名な通天橋をはじめ、国宝の龍吟庵方丈などゆったりと庭園散策を楽しみ、春の訪れを感じる。

解説:日向進(京都工芸繊維大学名誉教授)