第1回  倉敷 瀬戸内の春に舌鼓を打つ

倉敷 瀬戸内の春に舌鼓を打つ 第1回

倉敷。
江戸時代の面影をそのまま残す白壁と瓦屋根。高台から町を見守る「阿智神社」は創祀1700年を超える古社。まずは守り神に参拝。阿智神社から倉敷の町を望み、いざ散策へ。
本町・東町通りは、昔ながらの倉敷格子の窓や白壁が連なる。この家並みに溶け込むように土蔵や町家を改装したカフェやギャラリーが新たな魅力を加えている。軒を連ねるお店をのぞきつつ、町の名酒屋を訪問。「土手森」は倉敷川の土手沿いにある。銘酒をちらっと味わう。超辛口の「爺爺婆婆」はまさに昔の爺さん婆さんのように力強く、すっきりした味わい。不老長寿の銘酒としても親しまれる。
夕暮れもせまった。さぁ、居酒屋だ。
「鬼の厨 しんすけ」は倉敷の重要文化財長屋を使った居酒屋。瀬戸内名物のさわら料理や日本一のシャコがおすすめ。酒は「萬年雪 荒走り」をはじめとして日本酒50種、焼酎80種と豊富だ。
夕暮れて板の間のかがり火が灯る。あゝ至福のひとときだ・・・。

<太田和彦さんが訪ねたお店>
新粋
岡山県倉敷市本町11?35

鬼の厨 しんすけ
岡山県倉敷市阿知3-21-32